毛先だけかけるデジタルパーマ。多毛やくせ毛でもシルエットがきれいにかけられる。
2019/08/29
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2019/08/29
毛先だけかけて本当に仕上がりは変わるのかって聞こえてきそうですが、答えは変わります。
デジタルパーマと聞くとかけたことがある方はねじって乾かすからウェーブっぽく仕上がると思っていませんか?
しかし計算されたカットをして毛先だけにデジタルパーマをかけてあげれば全体をしっかりかけたような仕上がりにできるんです。驚きですよね。
しかも髪の毛には負担も少ないので繰り返しかけたい方や多毛、くせ毛でお困りの方にも嬉しいテクニックです。
そんな毛先だけデジタルパーマを今回はお見せしたいと思います。
メリットは3つあります。
①、全体の髪の毛の毛先にしかかけないので負担が少なくて済む。
全体の毛先中心にかけるので負担のかかる位置が少なくて済むこと。デザインにもよりますが毛先から約8センチくらいをかけるとだいたいワンカールに仕上がります。
約10センチかけるとくるっと毛先が入ってパーマっぽい動きのある仕上がりになります。
②、毛先だけなのでデザインの変更が容易になる。
中間までかけるとデジタルパーマがかかっている位置が毛先から何センチも範囲が広くなるので結果的に長く存在してしまうことになります。
僕なりの考えですがパーマは楽しんだらできるだけ早く無くなってくれた方が嬉しいんです。いつまでも長く髪の毛に存在してしまうとデザインを変更するにも邪魔をしてしまうことになりかねません。
なので十分楽しんだらまた違うデザインに変更しやすいようにするために毛先だけにしかかけないことをおすすめしています。
③、いらない箇所をかけないことでシルエットをきれいに見せることができる。
いらない箇所とは見えていない内側のことです。要するに無駄な箇所にデジタルパーマをかけないことでいらないボリューム、髪への負担を効率よくなくすことができます。
どうしても毛先中心にかけると聞くと大丈夫なのかと心配になる方はいらっしゃいますが、大丈夫です。
無駄を無くし必要最低限でかけるのが毛先だけデジタルパーマです。
定期的にかけているお客様です。
だいたい半年に一回くらいの頻度でかけているのですがもともとパーマが取れやすい方なのでどうしても頻度が増えてしまいます。
しかし伸ばしているわけではないので毎回かける際は前回かけた部分を切ってからかけるようにしています。
ご来店時の状態です。
前回のパーマもすっかり緩んでもうかける時期になっていますね。
このくらいデジタルパーマがとれていたらかけるタイミングです。
①まずベースはセミロングで胸上くらいの長さです。
ベースカットは毛先を5センチほど切ってレイヤー幅は10センチくらいに設定します。
毛先を動かしたい幅にレイヤーを入れてあげれば狙い通りの位置で毛先が動いてくれるのでそこをしっかりと見極めることが大切です。
②毛先に対してデジタルパーマは10センチくらいの幅でかけていきます。
すると約一回転のカールが入ります。
上記の写真はデジタルパーマをかけて仕上げ前の状態です。
すごくかかっているように見えますがよく見ると全体の毛先に対して10センチくらいに一回転だけかかっている状態です。
③4つのかたまりにして一回転ねじって乾かすとこの状態になります。
レイヤーが入っているので表面にもしっかりかかっているように見えますね。
これがベースカットの重要なところです。
④下記の写真は手ぐしを通して崩した状態です。
程よく毛束がばらけてカジュアルな雰囲気になりましたね。
ここまできたらもうほぼ仕上がっています。
⑤さぁ仕上がりです。中間から毛先にかけてスタイリングオイルを揉み込んであげればおしまいです。
仕上がりだけ見ると毛先だけにデジタルパーマがかかっているとは思えませんね。
動きのある軽い仕上がりになっているのでどんな洋服にも合わせやすいのでオーダーされる方が多いです。
巻いたように見せることもできるしくせ毛のようにも見せれるので直毛さんは嬉しいと思います。
このように普段からサロンワークでも活躍している毛先だけのデジタルパーマをぜひ実感してみてください。
先ほどの事例でもみてわかるようにベースのカットが重要になってきます。
レイヤーとはトップの髪の毛が短く切られていることで髪の表面に毛先の重なりができて動きのあるスタイルにできるカット技法です。
要するに髪の表面に全体の毛先を出すことによって毛先だけにパーマをかけても全体が動いて見えることで効率が良いということになります。
これを例えばワンレングスのように表面の髪の毛が一番長く設定してしまうと結果的に毛先だけしか動きがプラスされないために大きくデザインを変える子tはできません。
いかに毛先にズレを作ってあげてそれを効率よく動きをプラスするかが今回の1番のポイントです。
デジタルパーマをかけたのであればお手入れをするというより日頃使っているものを見直すだけで十分ですよ。
シャンプーはノンシリコン系を使わないこと、しっかりあらない流さないトリートメントを使うことの2つです。
特別にいいものを使うことや手間が増えて時間がかかってしまうと面倒に感じる方が多いので僕はこの2つで十分といつもお伝えしています。
ノンシリコンは髪の表面を覆うものが無くなってしまうので乾燥しやすい髪になってしまいます。パーマは何より保湿が大切なのでしっかり覆う事でパサつきを防ぐことができるでしょう。
洗い流さないトリートメントも同様に保湿に向いたものなのでしっかりつけて乾燥を防ぐようにしましょう。
以上この2つで大丈夫です。
最低でも約半年は空けましょう。
毛先のみに範囲7センチかけたとすると約7ヶ月分の髪の毛なのでながさを変えずそのままのながさをキープしてデジタルパーマを楽しむのであれば次回は7ヶ月後だとベストです。
なくなり次第またかけるのがパーマの本来の望ましいかけ方です。
同じ位置にかけることは可能ですが負担を考えると一回だけの方が絶対にいいです。
毛先だけのデジタルパーマはこういった次回にいつかけれるかが計算しやすいのは嬉しいですね。
毛先のみでもデジタルパーマは十分に楽しむことができます。
このコラムをみて気になったのであれば次回ぜひトライしてみてください。
負担も少なく、次回に繋げることもできるのが嬉しいですよね。
何よりベースのカットが大きく左右してくるので信頼できる美容師さんに頼むことを強くおすすめします。
新しいパーマデザインをこれからもご提案できるように日々研究しておりますのでわからないことなどがあればお気軽にご相談ください。
スタイリングも簡単になれるこの毛先のみデジタルパーマをぜひ楽しんでもらいたいです。
それでは
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