ブリーチ毛にパーマはかけられない!?【髪のプロが教える本当の理由】
2020/11/04
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2020/11/04
みなさんこんにちは!
さてブリーチ毛の皆々様。
パーマをかけたいと思ったことがありませんか?
そして担当の美容師さんに見事に断られた経験はありませんか?
僕も美容師になる前に断られた経験のある一人です!
『 ブリーチ毛にパーマはNG 』
髪の毛に関心のある方はすでに常識として捕らえられているかと思います。
しかし関心がある人も、無い人も初めはこう思うでしょう。
『 なんでブリーチ毛にパーマをかけられないの? 』
と言うことでブリーチとパーマの関係について詳しくご説明させて頂きます!
まずはブリーチのメカニズムから簡単にご説明させて頂きます。
人間の髪の毛の主成分はタンパク質で作られています
そしてメラニン色素が多い黒髮の私たち日本人はやはり外国人の透けるようなブロンドカラーだったり、赤や青といったビビットなカラーにしたくなる時もありますよね?
キレイな色を入れるにはベース作りが必要不可欠となってきますのでまず髪の中にあるメラニン色素を分解していきます。
そこで登場するのがブリーチ剤、いわゆる脱色剤ですね!
ここからはちょっと難しい話になってきますよ〜ついてきてくださいね!!!
ブリーチには1剤(アルカリ剤)2剤(過酸化水素水)で構成されています
まずは1剤(アルカリ剤)で髪の毛の表面であるキューティクルを開きます
髪の表面のキューティクルを剥がしてこれから色を抜くことになるので毛髪には相当の負担(タンパク質に傷がつく)をかけていることになっています
そして1剤(アルカリ剤)で2剤(過酸化水素水)を分解し化学反応によって酸素を発生させ、毛髪内部のメラニン色素を今まで大きかった粒子から小さくて細かい粒子にすることで脱色させると言うのが簡単なブリーチのメカニズムになっています!
お次はパーマのメカニズムを簡単にご説明させていただきます!
毛髪の主成分はタンパク質で、その中にシスチンどうしが手を繋いで髪の毛を構成しています!
ここからは髪の内部の模様をわかりやすく五色のシスチンと共にイラストに表したので拙い絵でイラストではございますがお付き合いください。
この状態が普段の皆さんの髪の毛の内部だと思ってください。
見ての通りシスチン達が手を繋ぎ合って髪の毛を構成しています!
パーマをかけるときはまず最初にロッドと呼ばれるパーマを形成する筒状のものをかみに巻きつけていきます
→(パーマの種類により工程に多少の誤差があります)
皆さんも一度は目にした事があると思います!
ロッドを巻かれてることによって一時的にクセはつきます。が、見ての通り内部のシスチン達はまだ手を繋いだままで引っ張り合っている状態なので元に戻ろうとする力が働いています。そして時間が経つにつれて元の位置に戻ってきてしまうのです(コテでしっかり巻いてもだれてくるのはシスチン達が元に戻ろうとしていたからなんです)
そこで手を離してもらうためにここで初めて1剤と呼ばれる薬剤をつけていきます
ご覧の通り薬剤をつけてから数分でシスチン達の手が離れてくれましたね!
この状態の髪の毛はシスチン結合が切断されておりクネクネの 軟化 状態になっているのです
ここからパーマのカール感を維持したままで形状記憶させたいので、新しく向かい合ったシスチン同士で手を繋いでもらわなきゃいけません。
ということで次は逆に2剤と呼ばれる薬剤をつけて数分間、放置してシスチン結合の再構築をしてあげると、、、
シスチン結合の再構築に成功しましたね!
これがパーマをした時の毛髪の内部の出来事になっています。
詳しくは ↓ ↓ ↓
パーマのお薬は1剤、2剤と言うもので構成されています。
1剤には還元剤とアルカリ剤が入っております
・還元剤...毛髪中のシスチン結合を切断
※シスチン結合とは...毛髪を構成している
・アルカリ剤...毛髪を軟化、膨張させて還元剤の働きを促進させる
皆様がパーマをかけるとき筒状のもの(ロッドと呼ばれるもの)を頭に何本も巻きますよね?
巻き終わった後に一番最初につける薬剤がこの1剤と呼ばれるものになっております!
2剤は酸化剤
酸化剤...切断させたシスチン結合を再結合させる働きを持つものです
この2剤には用途によって下記の2種類の薬剤を使い分けていきます
・臭素酸ナトリウム(ブロム酸ナトリウム)...リッジの効いたハリのあるカール感が感じられる。
・過酸化水素水...しなやかな柔らかいカール感が感じられる。
パーマはタンパク変性で元々の髪の毛の骨組みを変えてしまうと言うことなんです!
ここまでがパーマのメカニズムになっております。
さてここからが本題です!
ここまでご説明させていただきましたがついてこれていますでしょうか?
これまでの説明を踏まえいよいよ本題のお話をしていきます!
ブリーチはキューティクルを開き、毛髪内部のメラニン色素を分解するというのが簡単なメカニズムでその際にタンパク質にも多大なるダメージを与えてると言うお話をしました
ブリーチによってシスチンを分解しシスチン結合が弱くなっている状態で、シスチン結合を断裂させるパーマをかけてしまうと髪の毛に与えるダメージが限界を迎えてしまい、そして限界を迎えてしまった髪は溶けたように弾力がなくなってしまいドライヤーをするだけで想像以上にブチブチと切れます
しかし上記の例はあくまで※最悪な条件が全て揃ってしまった時の失敗例です!
※軟毛で細毛(元々のシスチンが少ない)で数度のブリーチをしていて水に濡らすとクネクネしていたり、、、
まず美容師であればこの条件のもとでパーマをかけるということがどんなに危険なことかがわかっているので「 できます 」とは言わないでしょう。
ただ毛髪の状態によっては可能性がないわけではありません
要はブリーチをしていても髪質によってシスチンがしっかりしていればパーマをかける事ができるかもしれないということです
もしブリーチ毛でパーマをかけたいときは、誰よりも自分の髪を知ってくれている担当の美容師さんの指示に従った方がいいのでわないでしょうか!
それでは実際の人毛にブリーチしパーマをかけていきましょう!
塗り残しやムラがなくなるようにたっぷりとブリーチ剤を塗布していきます!
数十分放置、、、、、
ブリーチ剤がしっかりメラニン色素を分解し綺麗な仕上がりに!!
さてこのまま可愛いカラーをONしていきたいところですが
、、、、、、パーマやっちゃいましょう。
ブリーチ毛にパーマをかけるとどうなるのか。
真相はこちら!!!
3
2
1
ドン!!!!
。。。。
みてください。
これがブリーチ毛にパーマをした時の髪の毛です!
ハリやコシがなく、パーマの規則性もないこの髪の毛がいわゆるビビり毛と呼ばれるものです!
ドライヤーをするたびに毛先が切れ、そして乾きずらい。
アイロン、コテをしてもクセが全くつきません。
この状態になってしまっては正直美容師もお手上げですし、何より自分の髪の毛がこうなることを想像しただけで泣きたくなりますよね。
ここまでブリーチのパーマのメカニズム、ブリーチ毛に与えるパーマのダメージのお話をさせていただきました。
正直ネガティヴな傾向のお話でしたのでここからは少しポジティブなお話をしていきましょう!
ここまで散々ブリーチ毛にパーマは怖いですよと言ってきましたがブリーチ一回くらいならかけられる可能性もあります。ただし髪質には個人差がありますので一概には言えません。
ブリーチといっても個々の髪質によって一回でバサバサになってしまう方もいれば、逆にツヤツヤの方も中にはおります。
もちろんバサバサになってしまった方にパーマなんてものはかけられません!
しかしツヤツヤでしっかりとした毛質のかたであれば、強いカールはできないにしろニュアンスでパーマをかけることもできるんです!!!
弱い薬を使わざるおえなくなるのでモチやカールが弱くはなってしまいますがパーマをかけられる可能性があるということ。希望はないわけではないことはお伝えしておきます!
しっかり担当の美容師さんにご相談されてみてください。
上記の写真で実際にブリーチ毛にパーマをかけた写真は最悪の場合を再現したお写真なので一概にこうなりますよとは言えません。
髪の毛にはそれぞれ特徴があり硬毛、軟毛、直毛だったりクセ毛だったりと中にはブリーチ毛でもパーマができるかたもいるかもしれません。
美容師はお客様の髪の毛を壊すわけには行かないので安全策としてなるべく避けたい施術にはなってきますが担当の美容師さんとよく相談しお客様自身が納得されてチャレンジしてみるのも一つの手なのではないでしょうか!
ちなみに僕も以前ブリーチをした髪の毛にパーマをかけたことがありますが、やはり失敗に終わりました。
ですのでこういったコラムを書いて同じことを思っている方に失敗だけはしてほしくない思いで詳しく書いてみました。
あなたの大切な髪の毛の今後の参考にしてください。
ブリーチ毛にパーマをかけるのはNGな理由でした!
ありがとうございました。
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