ブリーチ毛をさらに明るくしてホワイトに近づけたホワイトアッシュ。まさに無彩色な仕上がりになる。
2019/10/21
ブリーチを何度も繰り返すということは傷みが伴い危険に感じる。
多くの方は真っ先にそうイメージするかと思います。
もちろんダメージはゼロではありません。
しかし近年のヘアカラーはとても進化しているのも事実。
そんな明るくなるブリーチを重ね続けてホワイトに近づけた実例をご紹介していきたいと思います。
手軽にハイトーンブリーチができるようになった今だからこそトライしてみるのもいいのではないでしょうか？
ではいきましょう！！
ブリーチは何度もすることができるの？
まず傷ませたくないという方はそもそもブリーチはするのをやめましょう！
絶対にしないほうがいいです。
傷みがゼロなんて無理な話ですからね。
でも昔に比べると圧倒的に繰り返すことができるようになりました。
それは薬剤の進化によるものです。
「傷まない」のではなく「大幅に傷みづらくなった」のです。
繰り返すことで髪への負担は蓄積してしまうのを傷みづらい薬剤を使うことで長くハイトーンを楽しめるようになりました。
ブリーチをする前に髪質診断をします
ここからが本題です。
今までに一度全体にブリーチをしているお客様です。
髪質はそこまでクセもなくしっかりとした毛質をしています。
一度やったブリーチはミルクティー系の色にするために１６レベルまで明るくしました。
今回はもっと明るくしてホワイトのように白さを感じる色にしたいとのことでしたのでさらにブリーチを重ねて行くことにしました。
ブリーチをするにあたって髪の負担を考えるともちろんケアブリーチを使用しますが髪の長さを考えると場所によっては色が抜けやすい場所とそうでない場所があるのでしっかり見極めて塗り分けをしていきます。
ブリーチ毛の上からさらにブリーチをしました
ブリーチをするとどうしても時間がかかってしまいます。
今回も三時間半かかりました。理由はブリーチを2回したからです。
写真のようにしっかりと薬剤で髪の毛を包み込んで時間を置いていきます。
塗布にムラがあっても均一な抜けに影響してくるので気をつけるポイントです。
約３０分ほど自然放置でそれを2回繰り返しました。
流した後に髪質を確認するとケアブリーチを使っているのでそこまで髪のコンディションも落ちずにいい感じにブリーチ工程が済みました。
ブリーチ後に無彩色なホワイトアッシュを重ねる
ブリーチ後は髪がデリケートな状態になっているので基本全ての作業は優しさをもって行います。
１７レベルまでブリーチで色を抜くと最後に残る色素は黄色味です。
なので上から重ねるヘアカラーは薄紫をベースにした薄いアッシュを使いました。
そうすることで無彩色を感じるホワイトアッシュになります。
仕上がりはこちらです。
薄い紫が黄色を綺麗に打ち消してくれてその上から薄いアッシュが綺麗に乗っているのがわかりますね。
ご希望のホワイトアッシュの完成です。
お客様も大喜びしていただけました。
「自分の髪じゃないみたい、すごい！！」
美容師としても嬉しいですね、喜んでいただけると頑張った甲斐があります。
ビフォー＆アフターでみると変わったのがすごくわかると思います。
どちらも室内灯でとった写真です。
実物はもっと綺麗に見えますよ。
その後のお手入れ方法
状態はブリーチによって乾燥しやすいのでまずは保湿を最優先でお願いします。
使うもので気をつけるものは毎日使うシャンプーとコンディショナーorトリートメント。できるだけノンシリコンタイプではないものを使用してください。
そしてもう１つは洗い流さないトリートメントです。こちらもできるだけオイルタイプではなく保湿力の高いエマルジョンタイプをおすすめします。
髪の毛は感想してしまうと色抜けがとても早くなります。
そうなる前にしっかりと予防線をはっておきましょう。
綺麗なホワイトアッシュを保つには
仕上がりの髪色に戻すにはもう一度同じ配合のカラーを重ねる必要があります。
でも色の抜けてしまった髪色はどうしても嫌いという方のためにお家でも黄ばんだ色にならないための方法があります。
それはカラーシャンプーを使うのです。
ブリーチをした髪の毛はどうしても黄ばんできてしまいます。
完全に白までブリーチで抜いたのであればそのままでも構いませんがそこまでメラニンを抜かずにブリーチをしたのであればカラーシャンプーがいいでしょう。
カラーシャンプーは薄い色素の入ったシャンプーです。
使い続けることで薄い色素が層になって着色したように感じます。
今回のケースだとホワイト系なのでムラサキシャンプーが一番おすすめです。
ここで１つ注意しておきます。
色が入るからといってカラーバターなどを使ってしまうとあとあと色が濃く残ってしまう可能性があるので気をつけてください。
最近では手軽にそういった商品が手に入ります。そうなるとわからずに使ってしまい後悔することになりかねません。
しっかり美容師さんにお話を聞いておくことも大切です。
間違った使い方をしないように気をつけましょう。
最後に
今回のケースはホワイトアッシュにする方の参考になればと思い書いてみました。
ハイトーンカラー（ブリーチカラー）は傷むというイメージしかないように思われますが実は色味を楽しめる幅がグンと広がるんです。
髪色をたくさん楽しみたい方にはおすすめですよ。
間違った方法やお手入れ方法をしっかり行えばそこまでこわくはありません。
ホワイトアッシュ以外にもたくさんのハイトーンカラーは存在するので気になる方はご相談ください。
それでは
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